ZOU-NO-HANA GALLERY SERIES vol.1 「原游展」
開催日時: | 2020年7月28日(火)~8月18日(火) |
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会場: | 象の鼻テラス |
アーティスト: | 原游 / Yu Hara |
主催: | 象の鼻テラス |
協力: | NODA CONTEMPORARY |
象の鼻テラスでは、コロナ禍で表現発表の機会を失っているアーティストの支援のため、象の鼻テラスの大きなギャラリー壁で展開するギャラリーシリーズ(ZOU-NO-HANA GALLERY SERIES)を開催します。横浜を拠点に活動するアーティストを中心にご紹介します。
第1弾は、画布・木枠・色層など絵画のコードをテーマにした絵画を制作する画家・原游の展覧会。絵画の可能性を探求し、幾つかのシリーズを展開しています。今回は、白地のキャンバスの中に日用品が踊り、飛び出しそうに描かれた絵画など、9点の平面作品を展示します。
《時には見える ニコニコ》 2011年 油彩
《時には見える ドクロ》 2011年 油彩
■プロフィール / PROFILE
原游 / Yu Hara
《時には見える ニコニコ》 2011年 油彩
《時には見える ドクロ》 2011年 油彩
「粒子の流れ」
私は粒子の流れを絵に描いてきました。
私のいるこの世界では、同じ流れは一度もなく、瞬時に物や事が変化していきます。
その流れの中で、少しの間形を持ったもの達が、走り回ったり、交流したり、
自分を照らし出したりと活動しているところやその環境を描いています。
今回象の鼻テラスで機会を頂いたので、2011年に描いた
「時には見える ニコニコ」と「時には見える ドクロ」を出そうと思いました。
その2点と最近の絵の組み合わせ展示にしました。
「時には見える ニコニコ」と「時には見える ドクロ」は、
東日本大震災が起きた時に描いていた絵です。
揺れで、ニコニコの方が倒れてきました。
私は東京にいたので、映像で津波によって動く家や車を見たのですが、
絵の中の描かれた物が突然重量を持って見えて来ました。
その経験があり、その後何年かの間は、物が散っている絵ではなく、
物が集まって形を作っている絵を描いていました。
現在の新型コロナウイルス感染拡大により、様々なイベントが中止となって、
急遽ここでの絵の展示が決まりました。
ここで粒子的な絵を見てみると、また以前とは絵の見え方が変わって来ているように思います。
空気中の水分を体の中に取り入れている絵や、
体の中の水分の移動によって走り出す絵などがあります。
絵は静かなものですが、個人の見方の変化によって、
ガラリと大きな変動を絵の中や自分の中に起こす装置なのではないかと思います。
原游
■プロフィール / PROFILE
Photo:須崎隆善
原游 / Yu Hara
1976年 東京都生まれ、横浜市在住。画布、木枠、色層などの絵画のコードをテーマにした絵画を制作。絵画の可能性を探求し、幾つかのシリーズを展開。
主な個展として、2011年「Flying classroom」奈義町美術館(岡山)、2013年「Yu Hara -SAN-SUI-」Cutlog (パリ、フランス)、2017年「原游 2007 >> 2017」NODA CONTEMPORARY(愛知)。主なグループ展として、2018年「アブラカダブラ絵画展」市原湖畔美術館(千葉)、2019年「情の深みと浅さ」ヤマザキマザック美術館(愛知)、2020年「絵画のミカタ」群馬県立近代美術館(群馬)などに参加。
また、大人から子供までを対象に絵画や身体性をテーマにしたワークショップを開催。2014年「カンタン変身で顔シールを作ろう」川崎市民ミュージアム(神奈川)、2018年「耳つき絵画」アートラボはしもと(神奈川)、2019年「自分やーめた」川崎市岡本太郎美術館(神奈川)など。
http://hfj-ami.jp/
http://hfj-ami.jp/