ZOU-NO-HANA no ARCHIVE EXHIBITION
リリアン・ブルジェア展『ON/OFF』
開催日時: | 2020年6月23日(火)〜 7月26日(日) ※会期延長しました |
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会場: | 象の鼻テラス |
アーティスト: | リリアン・ブルジェア / Lilian Bourgeat |
主催: | 象の鼻テラス |
象の鼻テラスの常設アートワークなどの作品をご紹介する展示シリーズ ZOU-NO-HANA no ARCHIVE EXHIBITION。
第2弾は、フランス人アーティストであるリリアン・ブルジェアの展覧会。
リリアン・ブルジェアは、家具や電球、食器など、日常にありふれたモチーフを巨大化させる手法で作品を制作し注目を集めているアーティストです。
今回は、スマートイルミネーション横浜2017に出展された作品《ON/OFF》に加え、愛媛の道後オンセナート2014で発表された作品《FABULA - 寓話》の一部も展示します。
巨大化した電球である《ON/OFF》も、作品そのもののサイズに驚くだけでなく、そのスケールがスペース全体を含め与える知覚をもねじ曲げられるような感覚を抱かせます。
「世界から夜が消えた」と言わしめたエジソンの電球とともに、夜の屋内外生活や夜景が一変して150年が経過、テクノロジーの進化によって白熱からLEDと電気の機構自体は変化しました。わたしたちの生活が白熱灯自体を必要としなくなった今でも、手と知恵で生きてきた人間らしさや歴史をまとったこの形は生き続けるのだとブルジェアは言います。
《ON/OFF》Lilian Bourgeat SMART ILLUMINATION YOKOHAMA 2017
日本最古の温泉と言われている「道後温泉」の温泉街で、2014年から展開される最先端のアートの祭典「道後オンセナート」の初年度に招聘されたリリアン・ブルジェアは、道後温泉・椿の湯の壁面にこどもの玩具に似せた巨大な彫刻を発表。鷺伝説にはじまる道後の古い歴史物語を立体化するも、伝説に本来登場しない動植物を登場させ、ユニークな空想物語を作り上げました。
《FABULA - 寓話》Lilian Bourgeat 椿の湯壁面 / 道後オンセナート2014
さらに、象の鼻テラスの開館記念展『ガリバーの食卓展 -違和感から生じる創造力の探訪-』では、リリアン・ブルジェアの作品で巨大ガーデンチェアセット《ガリバーディナー》を象の鼻テラスに設置し、実際にお食事ができる参加型のパフォーマンス「ガリバー・ランチ」を実施しました。その後《ガリバーディナー》は、ENJOY ZOU-NO-HANA2014やZOU-NO-HANA FUTURE SCAPE PROJECT(2019)など度々登場しては来場者を驚かせています。
*今回のリリアン・ブルジェア展『ON/OFF』では、出展いたしません。
*今回のリリアン・ブルジェア展『ON/OFF』では、出展いたしません。
《Gulliver Dinner》Lilian Bourgeat (2009) 「Gulliver Lunch」2009
■アーティストからのメッセージ
These last obscure days that we will overcome, will give way to the project!
Now! Let's turn the lights on!
ーLilian Bourgeat
やがて乗り越えるであろう今の暗闇の日々こそが、このプロジェクトに光をあてます。
さあ!明かりをつけましょう!
ーリリアン・ブルジェア
■プロフィール / PROFILE
リリアン・ブルジェア / Lilian Bourgeat
1970年フランス・ベルフォール生まれ、ディジョン在住。
1994年にエコール・ナシオナール・スペリウール・デ・ボザール(ディジョン)を卒業。
フランス、ヨーロッパを中心として多くのグループ展、個展で作品を発表するかたわら2008年よりエコール・ナシオナール・スペリウール・デ・ボザールで教鞭をとる。また、近年はパブリックスペースを活用したプロジェクトを積極的に行っている。
家具や電球、長靴など、日常にありふれたモチーフを巨大化させる手法で作品を制作し注目を集めるアーティスト。人を巻き込むメカニズムとインスタレーションで皮肉とエスプリがきいているリリアンのアートは、大人から子どもまで楽しませる。