ONLINE ZOU-NO-HANA no ARCHIVE EXHIBITION
Alice Kunisue展 『Frapanese Tourist』
開催期間: | 2020年6月22日(月)〜7月12日(日) |
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会場: | オンライン |
アーティスト: | Alice Kunisue(アリス・クニスエ) |
主催: | 象の鼻テラス |
協力: | アンスティチュ・フランセ横浜 |
【ZOU-NO-HANA no ARCHIVE】
象の鼻テラスが今までに行ったイベント記録や、制作した映像コンテンツなどアーカイブ情報を ZOU-NO-HANA no ARCHIVE としてご紹介します。
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フランスと日本の親を持ち、パリを拠点に活動するアーティスト、Alice Kunisue(アリス・クニスエ)。彼女の初めてとなる個展を、フランス月間2018年の展覧会として象の鼻テラスで開催しました。フランスと日本のミックスカルチャーで育った独特の感性を持つ彼女の作品は、ビデオアート、イラス ト、グラフィックデザイン、写真など、幅広い表現メディアに渡り、ユーモアとオリジナリティ溢れる世界観で観る者を楽しませてくれます。
今回、2018年の横浜フランス月間で開催した展覧会「Alice Kunisue展」のために制作した映像「アーカイブセレクション」をご紹介します。
『Archive Selection』Alice Kunisue
Alice Kunisue展によせて
“Frapanese Tourist”(フラパニーズ・ツーリスト)
Alice Kunisue は、日本人。そしてフランス人。同じぐらいに。
Alice は長年フランスと日本で、人や場所、物、構図など、目に留まったものすべてを映像に撮りためてきました。特に目的もなく、自由気ままに、対象の共通点をすくいとりながら、その小さな宝石たちを自分の携帯電話に収めていきました。またフランスと日本、2つの文化にルーツを持つ彼女は、どちらの国にいても常にどこか“観光客” のような遊び心で、両国の異なる点や似ている点、またそれぞれの日常の中に潜むユーモアやポエジーを発見していきます。
本展をきっかけに、Alice は彼女自身が集めてきた映像ともう一度向き合い、その中にある瞬間や場所を、作品の最初の素材としてピックアップしながら、新しい解釈を与えました。また、とりわけ情熱を注いでいるアニメーションとオイルペインティングの融合に挑戦しています。この2 つの異なる手法によって、ちょうどフランスと日本のテーマを織り交ぜるように、新鮮かつ私的なものを作り出し、スマートフォンで撮影した解像度の低い映像をペインティングに変換させながら、本来注目すべきイメージに新たなスポットを当てています。
タイトルの“Frapanese Tourist” とは、このようにして抽出されたイメージを編集した映像作品と、Alice が捉えた人や瞬間を、新しい視点でオイルペインティングとデジタルペインティングで描いた作品で構成されています。会場を自由に歩き回りながら、フランスと日本で同時に、まるで観光客になった気分でお楽しみください。
すべての映像は、フランスと日本の街で撮影されたものです。
So Me ( アーティスト)
*Alice Kunisueの親しい友人で、フランス人アーティストのSo Meさんが、2018年開催の展覧会によせて執筆したものです。
■ Other works
「世界の果てまでイッテQ!」(日本テレビ) の撮影で訪れたお笑いコンビのガンバレルーヤとコラボした、Vladimir Cauchemar『Aulos』(オフィシャルMV制作:Alice Kunisue)のミュージックビデオのリメイク版。
「世界の果てまでイッテQ!」(日本テレビ) の撮影で訪れたお笑いコンビのガンバレルーヤとコラボした、Vladimir Cauchemar『Aulos』(オフィシャルMV制作:Alice Kunisue)のミュージックビデオのリメイク版。
ITTeQ - Remake Aulos Ganbare ruya Version -
Music by Vladimir Cauchemar
Directed by Alice Kunisue
■プロフィール / PROFILE
©Alice Kunisue
©Alice Kunisue
Alice Kunisue(アリス・クニスエ)
フランス人の父と日本人の母との間に、日本で生まれる。幼少期を日本で過ごし、東京国際フランス学園に通った後、17歳の時に政治学の勉強のためカナダのモンレアルへ留学。その後パリでデザインの勉強に励み、4年前からパリを拠点にフリーのアーティストとして活動している。主にイラストや写真、グラフィックデザインなどを通したデザインの仕事に精力的に取り組みながら、映像制作やペインティングといった自身のプロジェクトも発表。最近では、フレンチ・エレクトロシーンを牽引するレーベル“Ed Banger Records”所属のVladimir CauchemarのMVを制作し、その中毒性のあるユーモアで話題を呼んでいる。