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ONLINE ZOU-NO-HANA no ARCHIVE EXHIBITION
佐藤未来展『SOUP TASTING RIVER』
																		| 開催日時: | 2020年5月10日(日)~ 5月31日(日) | 
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| アーティスト: | 佐藤未来 | 
| 場所: | オンライン | 
| 主催: | 象の鼻テラス | 
	【ZOU-NO-HANA no ARCHIVE】 
	
世界のクリエイティブな港町をつなぐ「ポート・ジャーニー・プロジェクト」にて、2017年ハンブルクにレジデンスした佐藤未来。レジデンス先のハンブルクでは、佐藤が2011年から世界各地で行ってきた、都市に流れる川の水でその土地に根ざしたスー プを作り味わうというプロジェクトを行ないました。彼女の尊敬するヨーゼフ・ボイスがかつてプロジェクトを行ったというエルベ川から水を汲み、市民に振る舞うパフォーマンスを実施しました。
		象の鼻テラスが今までに行ったイベント記録や、制作した映像コンテンツなどアーカイブ情報を ZOU-NO-HANA no ARCHIVE としてご紹介します。
	
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	世界のクリエイティブな港町をつなぐ「ポート・ジャーニー・プロジェクト」にて、2017年ハンブルクにレジデンスした佐藤未来。レジデンス先のハンブルクでは、佐藤が2011年から世界各地で行ってきた、都市に流れる川の水でその土地に根ざしたスー プを作り味わうというプロジェクトを行ないました。彼女の尊敬するヨーゼフ・ボイスがかつてプロジェクトを行ったというエルベ川から水を汲み、市民に振る舞うパフォーマンスを実施しました。
	今回のオンライン展覧会では、そのハンブルクでの様子を記録した映像をご紹介します。
	(横浜での帰国展『Soup Tasting River Yokohama —- Hamburg』  の会場で上映展示を行いました。)

PORT JOURNEYS Hamburg⇄Yokohama
Miku Sato Artist in residence @Hamburg
	ポート・ジャーニー・プロジェクト 
	横浜⇄ハンブルク 
	佐藤未来 『SOUP – THE HAMBURG PROJECT』
	 
	開催期間: 2017年12月16日(土)- 22日(金) 
	会場: FRISE 
	主催: FRISE 
	助成:ハンブルク市文化部

	佐藤未来帰国展『SOUP TASTING RIVER YOKOHAMA -- HAMBURG』
	
	
	
	
	
		ポート・ジャーニー・プロジェクト 横浜⇆ハンブルク
	
		佐藤未来帰国展『SOUP TASTING RIVER YOKOHAMA -- HAMBURG』 
	
		開催期間: 2018年3月19日(月) ー 3月24日(土) 
	
		会場:象の鼻テラス 
	
		主催:象の鼻テラス
	
		「ポート・ジャーニー・プロジェクト」は、各地で行ったプロジェクトの記録を収めたポスターを作成しています。
	
		佐藤未来 「SOUP – THE HAMBURG PROJECT」の ドキュメントポスターはこちら
	

エルベ川を味わう(文字どおりに)
佐藤未来
	ドイツ、ハンブルクに滞在することとなり、一番最初に頭に浮かんだのは、ヨーゼフ・ボイス。誰もが知るドイツ人アーティスト。多大な影響を受けたアーティストのひとりだ。早速、「ヨーゼフ ボイス ハンブルク」で検索する。何か面白いものはないかと丹念に見ていくと、1962年に『Elbe Aktion』(Elbe River Action)というエルベ川を清掃するプロジェクトを発見。これは、1982年に開始した『7000本の樫の木』植林プロジェクトなどに通じるボイスの最も初期の活動といえる。このプロジェクトについて多くの情報は残されていないようだが、わたしも川に関するプロジェクトを持っている。
	川の水でスープを作って飲んでみるというシンプルなアクションで、いままで世界のいくつかの都市で行った。生物の多くは水辺から誕生し、わたしたちの祖先も川や湖などのそばから生活を始め文化を発展させてきた。
	同時に川辺ではたくさんの争いも起きている。スープは、さまざまな文化のアイデンティティとして扱う。ほとんどの文化に独自の汁物が存在し、器を要する料理である。文化によってさまざまな存在意義があるが、スープには安らぎと回復の力があると思う。
	ハンブルクでは、地元のドイツ人(政治活動家Stefanie Wolpertと Anne-Marie Hovingh)と移民であるモロッコ人(大学生 Salma Sbou)と日本人のわたし(アーティスト 佐藤未来)でそれぞれの文化にある馴染みのスープをエルベ
	川の水を使って調理し、観客に振る舞った。実際、大都市間を流れるエルベ川の水はとても濁っていたのだが。
	ドイツには、さまざまな文化圏から来た人々が住み分けられながらも共存している。勉強しに来た者、お金を稼ぎに来た者、逃れて来た者... わたしはいっときの訪問者として、小さなパーティーをひらく。さあ皆さんの住むこの街の目の前の汚い川の水でつくったスープを一緒に味わってみよう。
	川の水はどこからか流れ来て、わたしたちを含むたくさんの生物と共有され、またどこかへと流れていき、海へとつながる。
■プロフィール / PROFILE
	佐藤未来 / Miku Sato
	1985年神奈川県生まれ。武蔵野美術大学造形学部油絵学科、東京藝術大学大学院映像研究科卒業。
	プライベートとパブリックの間、個人と世界、つくることとみることの能動性と受動性の関係についてさまざまな実践を行う。日用品や衣食住に関わる日常の家事などを用いたワークショップやアクションで社会にアプローチし、少し違った世界の見方や小さな対話がうまれる可能性を示そうとしている。
https://www.mikusato.com/
https://www.mikusato.com/
	
	 




